こんにちは!宅地建物取引士の猫さんです!
「不動産の購入や売却を検討しているけど、どこに相談すれば良いのか分からない….。」
こういった悩みを抱えている方は多いでしょう。
そんな時の相談先の1つとして「仲介会社」があります。今回は、「仲介会社」とは何か?また、仲介会社の仕組みや利用するメリット・デメリットをそれぞれお伝えします!
仲介会社とは?
不動産の仲介会社とは、不動産の売買や賃貸において、売りたい人と買いたい人、または貸したい人と借りたい人の間に立ち、契約の成立をサポートする会社のことです。
例えば、仲介会社が部屋を探している人と大家さんを結び付け、契約をしたときには、成功報酬として仲介手数料を受け取ります。
仲介会社の種類
仲介会社にも様々な種類があります。
①売買仲介会社
個人や法人から売却依頼を受けた不動産と、購入希望者との間を仲介し、売買契約の成立をサポートします。
②賃貸仲介会社
不動産を貸したいオーナーと、借りたい人の間を仲介し、賃貸借契約の成立をサポートします。
③事業用不動産専門仲介会社
店舗・事務所・倉庫・工場など、事業用の不動産を専門的に取り扱う仲介会社です。
④収益不動産専門仲介会社
一棟マンションやビルなど、投資用物件(賃料収入を目的とした不動産)を専門に扱う仲介会社です。
仲介会社の仕組み
仲介会社の主な収入源は仲介手数料です。
仲介手数料を得るパターンには大きく2種類あって、「両手」と「片手」があります。
売りたい人と買いたい人の両方から受け取るのが「両手」で、どちらか一方からのみ受け取る場合は「片手」となります。

例えば、1つの契約で片方から50万円の仲介手数料が入ってくる場合、「両手」であれば、合計で100万円の利益を得られることになります。そのため、仲介会社は「両手」ができる取引にエネルギーを注ぎます。
仲介会社を利用するメリット・デメリット
メリット
①適正な価格や条件が分かる
仲介会社は、市場データや過去の成約事例をもとに、物件の適正価格や家賃を提示できます。個人で交渉すると相場より安く売却・購入してしまうリスクがありますが、仲介会社を利用すれば相場に近い金額で取引しやすくなります。
②広範囲に買い手・借り手を探せる
仲介会社は、広告活動やネットワークを活用し、より多くの買い手や借り手に物件を紹介できます。個人で買い手を探すよりも、成約の可能性が高まります。
③手続きや契約を代行してもらえる
不動産取引は、書類作成や重要事項説明など専門的かつ煩雑な手続きが多いですが、仲介会社がこれらを代行してくれるため、手間やミスを大幅に減らせます。
④トラブルの発生を防ぎ、安心して取引ができる
法律や専門知識を持ったプロが間に入ることで、契約内容の確認や交渉、トラブル時の対応などをサポートしてくれます。
デメリット
①仲介手数料がかかる
仲介会社を利用すると、売買や賃貸の成立時に仲介手数料が発生します。これは売主・買主双方にとってコスト増となり、個人間取引よりも利益が減る場合があります。
②売却までに時間がかかることがある
仲介の場合、買主探しやローン審査、契約手続きなどで時間がかかるため、短期間での売却が難しいケースがあります。
③複数の会社に依頼できない場合がある
専任媒介契約や専属専任媒介契約を結ぶと、1社のみに依頼することになり、他社や個人での売却活動ができなくなります。

まとめ
今回は、「仲介会社」とは何か。また、仲介会社の仕組みや利用するメリット・デメリットをそれぞれ解説してきました。
仲介会社にも、それぞれ得意なエリアや物件があるので、どんな会社を選ぶかで、その物件の取引が円滑に進むかどうかが決まります!
このブログでは、今後会社ごとの特徴や強みを紹介していきます!
それでは今日も良い1日を!
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